西宮市O様邸｜注文住宅は兵庫県伊丹市のヨークベル

西宮市O様邸

まるでインテリアショップのようなシンプルライフの家。

「TRUCK」がテーマの家づくり

大阪市鶴見区にある家具ショップ「TRUCK」。ナチュラルでラスティックな個性的インテリアスタイルを発信する、家具好きの間ではレジェンド的存在のショップです。今回は、そのTRUCKの家具に魅せられたO様のお住まいのご紹介です。県営の賃貸住宅に住んでいたO様はお子様の成長を機に新築をご計画。奥様は公園向かいの古い小屋が建っている土地を自ら見つけられ、家主に譲渡をお願いし一年の交渉の末にようやく手に入れられたということです。それだけの執念で手に入れた土地だけに、そこに建てる上物も非常に重要です。家づくりをどこに頼むかは非常に悩まれたようですが、相談相手の友人がヨークベルの関係者だったというご縁で、こだわりの夢実現をお手伝いさせてもらうことになりました。奥様が求められた家づくりのテーマは、ズバリ「TRUCK」。インテリアも予算も先ずは“TRUCKのソファありき”という徹底した発想で計画が進められました。
使い込んだイメージを演出

板戸の開き窓に見える装飾。花も飾られ、ヨーロッパのよう

自然素材を用いた手づくりの味が魅力

外観は一見するとシンプルな2階建てですが、道に面した上げ下げ窓にはあたかも板戸の開き窓のような装飾を施し、ガーデニングもビンテージ風の小物を置くなど、よく見るとこだわりの演出が施されています。家の中にお邪魔すると、さらに面白いこだわりの工夫を見つけました。珍しいビンテージ風の玄関収納が設置されていると思いきや、それは既製品の表面に古材を張って作り込んでいるのです。このように、O様邸では自然素材を用いたDIY的な味が魅力となって随所にちりばめられています。それこそが、TRUCKに通ずる世界観。そのトーンで、ならの無垢フローリングや輸入物の木製ドア、足場板を利用したカウンター、置き家具などが選ばれ見事にコーディネートされていました。そんなインテリアに対する興味とセンスをお持ちの奥様ですが、自ら雑貨を手づくりするという趣味もお持ちです。玄関に入って正面には、アンティークな室内窓で中が見える小部屋がありますが、ここは将来奥様お手製の雑貨などを置くショップにする予定だということです。

既製品に古材を貼付けた玄関収納

ドアは輸入物の無垢製をオイル塗装仕上げ

LDKには、この家のある意味主役であるTRUCKのソファが置かれています。それは一際目立つわけではありませんが、統一された世界観の中でさりげなく存在感を放っていました。そのルーズな雰囲気と質感は独特のものがあり、この一台の家具が暮らしをシンプルなスタイルに決めてしまうような強い個性を感じました。

ビンテージ感覚でルーズな印象の「TRUCK」のソファ

一つひとつの素材感にこだわったインテリア　物が少ないのには驚き

以前から使用していたダイニングテーブルにTRUCKのチェアーがマッチ　タペストリーはフランスのバスロールサインで、レプリカながら奥様のこだわりの一品

シンプルスタイルはシンプルなライフスタイルから

TRUCKのソファを中心にして家中がインテリアショップのようなO様邸ですが、もう一つ感心したことがあります。それは、“物の少なさ”です。これだけおしゃれにディスプレイすると、片方には見せたくない物をどこかに大量に仕舞ってありそうですが、O様邸には小屋裏収納がある以外、特別収納スペースが多いというわけでもないのです。そこをどうしているのか奥様に尋ねると、「気に入ったものしか買わないし置いておかないから」という答えが帰ってきました。なるほど、シンプルなスタイルは見た目だけをそれ風に装うのではなく、暮らし方の発想からシンプルであることが重要なのだと、あらためて教わった気がしました。